


学校の先生になるために、大学に行き学ぶ中で、ストレートに教育の現場を選ぶことに疑問を抱き、1年休学。ヨーロッパを1か月、電車で旅をした。電車に揺られていたら、いつの間にか国境を越えていたり、食べ物や建物が国や地域で変わっていく様が、日本と違う、広い世界に刺激を受けた。
帰国後、大学に戻り、社会教育学を研究。大学院時代は、移民教育が専門のゼミの先生がフランス人で、君は何をしたいのか?君は何のために生きるのか?を、毎回のゼミで問いかけられた。その問いに、気持ちが動かされたこともあり、自分ができることをあらためて考え、社会の中で教育をするには、現場の教員になること以外にもあると気づいた。
ヨーロッパを旅した時の、食に対する寛容さとこだわり、ビーガンなどの考えの影響もあって、オーガニックのお菓子を製造販売。100%にこだわるのではなくて、美味しく食べたものが、たまたま選んだものが健康に良くてラッキー、くらいに思ってもらえたら嬉しい。90%オーガニックを目指しているという。
カフェもできる、オーガニック菓子製造「月待ち」のお店は、住宅街の一角にあり、食をこだわる人に大人気。

私の「夢」「希望」
月待ち オーナー 向田 有香
学生や子どもたちともっと触れ合うことをしていきたいです。少しでも、いろんな食の事や、食アレルギーのことを知ってもらって、食を選択できる文化をつくっていきたい。
自分も学び続けたいので、また研究の世界にも片足を突っ込みます。
外国人のお客様もよくご来店されて、話すのが、スーパーなどで食材を選ぶときにヴィーガンやハラル、ビオマークなどもなく選びにくかったりするので、「選べる」ということがスタンダードになるように、自分も何かができたらいいなと思います。
いろんな選択肢があって、それぞれが思うものを選び、それが社会としてスタンダードで、それぞれの選択を尊重しあえる社会だといいな。
自身が提供する食が、社会課題の課題解決になったり、大学でのお仕事も増やして、学生と交流をし、自分の経験してきたことや、選択してきたことが良い形で伝えられるよう役に立っていきたいです。








