まいにちノッティング
”ノッティング”のノット(=kont)とは、”結ぶ”という意味だ。
この椅子敷きは、強く張った経(たて)糸に、160本の束にしたウール糸を一つ一つ手で結びつけ、一段ごとに裏糸を入れて筬(おさ)やハンマーでパン!パン!としっかりたたいて仕上げていく手間のかかる織物である。
「まいにちノッティング」は、民藝らしい素朴な伝統柄に、オリジナルのデザインを加え、更に色や柄を楽しめるように工夫している。
「人のためには頑張れるのに、自分のアピールやお願い事は何だか苦手、とても勇気がいる」 と語る笹村さん。 25年間続けたライターの仕事を辞め、180度違うモノづくりの世界に飛び込んだ。 美しさを備えながら、暮らしに役立ち長く使ってもらえるモノを作ること、それを手の使える限りの生涯の仕事と決めた。
私の「夢」「希望」
まいにちノッティング 代表&作家 ササムラ イクコ
2017年の春から1年間、倉敷に住込みで織りと染めを学びました。その後広島に戻り、ノッティングの椅子敷きを作っています。
以前から、自分の手を使って価値ある役立つものを作りたい。使う人の顔が見えるような身近な繋がりの中で、長年に渡って使っていただける美しいものを生み出していきたいと考えていました。
現在、広島を中心に出店や作品展を行っていますが、ありがたいことに商品を知ってくださる方が少しずつ増え、インスタのフォロワー数も少しずつ伸びています。
そして今では、私がつくる椅子敷きを通して人やお店、様々な場所と新しいつながりが出来つつあるのが実感できます。 以前お買い上げ頂いた方が友達を紹介してくださったり、展示会で知り合った作家さんたちと情報交換したり、気になる店に手紙を書いてみたり… 「私ってこんなに積極的だった???」って笑ってしまうこともあります。 時間のかかる手仕事なので価格もそれなりですし、数も大量には作れませんが、「まいにちノッティング」というブランドをもっと沢山の方に知っていただきたいし、「いつかは一枚欲しい」と思っていただけるような存在にしたいなと思っています。
これからの人生、沢山の出会いを楽しみながら、自分がつくる椅子敷きと共に世界を広げてゆきたいゆきたい…それが私の夢ですね。